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小さな湯旅/最終回
2021年12月15日物心ついた時から寝台列車に乗って日本中の寺社仏閣を旅させられていました。
というのは、イヤイヤ連れていかれたとういう気分でしたから。
でも、今になっては同じ行程をせっせせっせと旅してくれます。
それもとても懐かしい思い出。ローカル線や夜行バスに揺られながら
ひたすら旅する日々になりました。
「人はなぜ旅をするのか」何度も問い続けられた質問でしょう。
表向きには「失われつつ湯を求めて」ということになりますが、
どんな旅を重ねても地球は美しいものに溢れています。
美しいものは景色だけではありません。四季の移り変わる太陽や雲や月や
星、川の流れや山の色の変化。そして季節ごとの野菜や果物や郷土料理。
人々のお国なまり。数えきれない美しいものを心にたくさんたくさん
つめ込んでまた旅が続きます。